ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「記憶喪失の侯爵様に溺愛されています これは偽りの幸福ですか」

今回は4/5に2巻が発売された「記憶喪失の侯爵様に溺愛されています これは偽りの幸福ですか」のコミックス版の感想を書いていきます。(小説版は未読です)

 

作品情報

原作: 春志乃
漫画: ここあ
出版: KADOKAWA
レーベル: FLOS COMIC

 

ざっくり内容

侯爵家に嫁いで1年。その間夫とは3度しか顔を合わせたことがない主人公。ある日夫が訓練中にけがをして記憶喪失になってしまった。

慌てて駆け付けた主人公が見た夫は、主人公への好意を隠すことなく伝えてきて…。

 

おすすめポイント

主人公夫婦の心がゆっくりとほぐれていく様子は、心のマッサージを受けているかのようです。

理解してくれる人がいて、理解したいと思う人がいて、思いやり・支えあいというのはこういうことだよね、という気がします。

幸せになる過程を見守れるお話です。

 

全体の感想

 主人公、めっちゃいい子。フラッシュバックで気を失うほどのトラウマを抱えているのに(だからこそ?)夫のことを気遣いなんとか力になってあげようとする姿勢はマジ天使。前半ツラいので、話が進むほど楽になってくるお話。溺愛がくすぐったくて照れます。 

夫は使用人や周りの人たちから(多分)相当妻を大切にしていない過去1年のことをなじられていたのだと思います。が、それにふてくされたりなどをせずに妻と改めて向き合おうとする姿は、彼本来の人柄の良さを感じます。

大事なことなんですが、侯爵様の外見はめっちゃわたしの好みです。

 

最新(2巻)の感想

主人公の天使っぷりに磨きがかかった2巻。萌えてまうやろ。

侯爵様の記憶喪失は相変わらずですが、彼にもなんだかいろいろと大変なことがあった模様で…。お前も辛かったんやな…。

周りのみんながうまく隠していたちょっと深くて暗い事情も過去にあった様子が匂わされています。

 

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1巻はこちら

4/5新刊の2巻はこちら

 

感想:「ジョーカー・ゲーム THE ANIMATION」

5年前の昨日、アニメの初回放送があった「ジョーカー・ゲーム」コミックス版の感想を書いていきます。

(なお、原作小説をコミック化した「Dの魔王」という別の漫画化作品もありますが、ここではANIMATION版??を取り扱います)

え?実写映画もあったの??(2次元が好きだからアニメとまんががいい)

作品情報

原作: 柳広司
漫画: 仁藤すばる
出版: マッグガーデン
レーベル: コミックブレイド

ざっくり内容

昭和12(1937)年、世界大戦が始まる直前が舞台。架空のスパイ養成学校「D機関」を設立した人物と、その養成学校出身者たちの物語。

軍人からは「卑怯」として蔑まれている価値観の中、D機関の関係者がスパイとして暗躍する姿が描かれているサスペンス。

 

おすすめポイント

男性の若者を集めて選抜しているので、登場人物のほとんどは男性。選抜を潜り抜けた「化け物達」がそれぞれのエピソードで主人公となっています。

キャラクターはおそらく、人に紛れやすいよう見分けがつきにくいようにデザインされていて読者すらも騙そうとしているところがすごい。画力半端ないなって思う。

D機関の軸は「死ぬな、殺すな」。スパイたちが真っ黒な孤独の中で知恵と技術で任務をこなすすごさに圧倒されてしまいます。

また、設立者(イケオジ)+陸軍からのお目付け役+出身学生=10人の男性がいるので、誰かしら好みのキャラクターがいそう。その点では女子向けw

わたしは三好さんがいいです。(聞いてない)

 

全体の感想

わたしはアニメを先に見ているので内容はもちろんわかっているのですが…コミックスは大人買いしました。むちゃくちゃ面白いです。カッコイイです。

自分メモのためにも、ちらっとそれぞれのエピソードのメインキャラクターを。

 

<1巻>
ジョーカー・ゲーム(前・中・後編)…陸軍お目付け役、佐久間さん

誤算(前・後編)…波多野さん

<2巻>

魔都(前・後編)…福本さん

ロビンソン(前・後編)…神永さん

<3巻>

アジア・エクスプレス(前・後編)…田崎さん

暗号名ケルベロス(前・後編)…甘利さん

<4巻>

ダブル・ジョーカー(前・中・後・完結編)…実井さん

追跡(前・後編)…D機関設立者、結城さん

<5巻>

柩(前・後編)…三好さん

XX ダブル・クロス(前・後編)…小田切さん

 

アニメやコミックスだと、エピソードの順がわかりません。(小説版だと時系列とかわかるんでしょうか)

そこはあまり気にしないようにして各エピソードを単体で楽しめばどうということはありません。心配しなくても引き込まれると思います。実際のスパイは女性もたくさんいるだろうと思いますが(知らんけど)、この「ジョーカー・ゲーム」では男性スパイしかいない理由も最終巻で語られます。

 

オモシロイ!と思ったエピソードは「ダブル・ジョーカー」編かな。あとは「ロビンソン」もさすがスパイものって感じでした。

5巻の「柩」は読んだ後呆然としました。あ、扉絵が美しいです。

 

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ええ??!?そ、そんな!三好さあああああん!!

といろいろ衝撃だった最終巻の5巻。

 

感想:「今度は絶対に邪魔しませんっ!」コミックス版

3/24に3巻が発売されたコミックス版「今度は絶対にに邪魔しません!」の感想です。

原作小説は今週3巻が発売されたばかりですが未読です。

 

 

作品情報

原作: 空谷玲奈

漫画: はるかわ陽

出版: 幻冬舎コミックス

レーベル: バーズコミックス

  

ざっくり内容

 タイムリープもの。

悪役令嬢の振る舞いを断罪・投獄され、自らの行いを悔やみ力尽きると…時間が1年前に戻っていた。

最悪の結末(というか未来?)を見た主人公は達観し「許可されている年齢になったら修道女になる」という目標を掲げる。しかし2度目の時間の中で過ごす中、彼女の行動は以前とは異なるものとなり、おのずと周りの人々の行動や反応も経験したものとは変わってきてしまう。主人公の思惑とはそれた方向に物事が動き始め…?

 

おすすめポイント

わかりやすくまっすぐ好意を寄せてくる年下には癒されます。(呼び方はちょっとどうにかならんかなとは思ったけど慣れました)

主人公は静かに規定の年齢になるまで過ごそうとしているのに、なぜかものすごく注目も浴びてしまいます。

主人公はチート万能キャラではなく、身分だけ高い普通の人(気の毒な幼少期あり)。主人公の行動や考えは現代日本の女性に近いかもしれないから移入しやすいと思います。

主人公以外の登場人物の目線から心情が見えることがありますが、わたしは…胸キュンでした。すれ違いやねじれの位置(平行線ですらない)とか、、、もどかしいぃ!

 

 全体の感想

主人公の父親が気分の悪くなる人物で、めちゃくちゃスパイスになってます。これがなければダラダラとした話になっていると思うから、今後もきっと不愉快パートの担当をすると思います。まあ、父親にしてみればとても主人公を愛する気分にはなれないというのもわからないでもない。(←これについてはコミックス2巻まで我慢してください)

1~3巻を改めて通して読んでみると、ちりばめられた伏線がいくつもある様子。タイムリープには何か事情があるかもしれない。

 

最新の感想

不愉快パートの一翼を担っていた妹(天然)が、 ついに。

高校生にもなって「好き(ニコニコ)」はちょっと異質なものを感じます。憧れというよりは幼児性?主人公の母もアレだけど、腹違いの妹もオカシイわ!!そうでなきゃ何かあるのかな…?

周りのキャラクターに対しては、あるいはありえた別の過去を知っている読者や主人公から言うと「は?」と思えるような状況(なりかけ)。同じ世界線ではないとわかっていつつも「おま、何勝手なこと思ってんの?」という気持ちが出てしまいます。

あと、「何?おま、ツンデレだったん?」となって某キャラに驚キュンしています。(驚き+キュン)

 

 

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コミックス版

 

伏線が気になっていて、入手するか迷い中の原作版

 

 

感想:「転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~」

今回は、アニメ化が決定している「転生賢者の異世界ライフ~第二の職業を得て、世界最強になりました~」。原作小説は未読ですが、コミックス版の感想を書いていきます。

作品情報


原作: 進行諸島
漫画: 彭傑
出版: スクウェア・エニックス
レーベル: ガンガンコミックスUP!
最新刊は2021年2月に発行された11巻です。

 

ざっくり内容

ブラック企業に勤め、家で持ち帰りの仕事をしていた主人公。おかしなパソコンの表示が出て冷静に再起動したところ、気付けば森の中(?)。魔物スライムがなついてきて目の前に出たポップアップ表示が「テイムしました」。夢の中にいるのだろうとのんきに構える主人公ですが、どうにも夢ではないようで…。

長いものに巻かれつつ、持ち前の社畜根性で難局を切り抜けていく。

 

おすすめポイント

スライム。スライムです。スライムたちです。

基本的に感情が動きにくくて無表情になりがちな主人公。その代わり、周りにいるスライムたち魔物が生き生きと表情豊か。食べ物に目がなかったり、スライム同士でケンカすることもあるけれど、スライムは意外とスキルが多く諜報活動も得意。

社畜としての経験のせい自己評価低めだけど、悲壮にならない話運びなのは本人が基本的にぼーっとしている性格なのと、周りのスライムたちの癒し効果かも。

もう一回言います。スライムがとてつもなくかわいいです。

 

全体の感想

基本的に主人公は無気力系キャラ。何もなければ長いものに巻かれたり、うまいこと力をセーブして過ごしていきます。なぜか大きな事件やトラブルに居合わせてしまうことも多く、異世界の常識や相場?がわからないこともあり「これくらいのことができても大したことはないだろう」と判断しがち。タイトルの通り、物語のしょっぱなから賢者なんですが当然救世主レベルのレア度などとはわからないわけで…。

いわゆる賢者っぽさはあまりありませんが、基本的に落ち着いていて冷静なキャラなので沸点の高いわたしからは、このくらいチルってるキャラを見る方が精神的にはらくちんです。

 

原作小説は全然チェックしてなかったけど、今回アニメ化をするにあたってキャラデザは原作挿絵準拠で行くっぽい感じですね。わたしは漫画の絵柄の方が好きなので、ちょっと残念。

 

最新(11巻)の感想

10巻・11巻で出る即席のパーティはメンバーがとても気持ちよく、空気も読めてできた人たちでした。また登場してもらいたいなぁ。

1巻からレギュラー出演している(?)プラウド・ウルフのひみつが…もう絶望wwwしかない。何かあるとすぐ土下座するからなぁ。プラウド・ウルフの明日はどっちだ?!(そういう話じゃない)

予告のページを見ると、次はまた物語がぐっと進みそうです。

 

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コミックス1巻

感想:「僕は婚約破棄なんてしませんからね」

現在小説版が2巻まで出ている「僕は婚約破棄なんてしませんからね」。

コミックス版1巻が昨日発売されました。異色の「異世界転生」「悪役令嬢」ものの感想を書きます。

作品情報

<原作小説>
著者: ジュピタースタジオ 

出版: 一迅社
 
レーベル: 一迅社ノベルス

<コミックス版>

漫画: オオトリ

出版: 一迅社
 
レーベル: ZERO-SUMコミックス

 

ざっくり内容

婚約の申し込みに行ったら、相手の令嬢が中二病だった?!

よくよく話を聞いてみると異世界からの転生者でここはゲームの世界だと…。傷つけないように現実を見せてあげなきゃと思った主人公の王子様は、自分しか知らないはずの黒歴史を突きつけられ令嬢の言葉を信じ始める…

異世界転生悪役令嬢ものが、王子様視点で描かれています。

 

おすすめポイント

男の子視点の物語を、男性作者が描いているので「ほうほう、男の子から見たらこんな風に見えるのね」といろんな…ええ、いろんな(具体的な)表現がとても新鮮でした。

何でも鵜呑みにすることなく、情報をきちんと自分で得てから判断する王子様は幼いながらも素敵です。

幼少からの教育(姉から??)のたまもので婚約者を大事にしてくれるところは、溺愛ではなく共生ともいえる関わり方でとても安心して見守れます。

 

原作版の感想

王子様だけれど、語り口は堅苦しくなくて親しみやすいと思います。
現代日本のさまざまな文化が異世界に静かに浸食wしていく様子も興味深い。

ネタバレになるかギリギリなので文字色反転しておきますが、はやぶさとかペニシリンとかね、そう入れてくるかぁ!!っていう感じでした。

主人公の心情が丁寧に描かれていて「婚約破棄なんてしませんわ」という感じです。

なんだか怪しい影(←ネタバレ防止のためぼかしてます)がちらちらしているので、主人公やヒロインにどう関わってくるのか、続刊も気になります。

 

最新(コミックス版)の感想

原作に忠実にコミックス化されています。

絵もカワイイし、護衛の人の外見が怖いのも確かに怖いwwという設定どおりになっています。あらがえない運命力の描写がすごくて、原作知っていてもものすごい迫力でドキドキしました。

1巻ではもちろん、とっても気になるところで終わっています。

 

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昨日発売されたコミックス版1巻

 

原作小説(現在2巻まで出ています)1巻