ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「ウェルベルム-言葉の戦争-」3巻 ※ネタバレ含む

「動詞」の力を使う頭脳バトル。

今回は3巻の感想です。1~2巻の感想はこちら

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作品情報

原作: 花林ソラ
漫画: 伏見航介
出版: 小学館
レーベル: 裏サンデーコミックス


感想

そういえば何語かなって思って調べてみたらラテン語だった。

1巻で「ウェルブム(言葉)のベルム(戦争)からかけてウェルベルムって呼ばれてるの」って吾妻ちゃん言ってる。ラテン語でグーグル翻訳かけてみたら「verbm」が「動詞」って意味だった!動詞の戦争。タイトルそのままだけど、これを日本語でタイトル付けたら何のことかさっぱりでとっつきにくかったかも。言葉の戦争、の方がかっこいい。

 

2巻からの続き、命がけなバトルを終わらせた主人公たちに降りかかる災難。

最初に仲間になった吾妻ちゃん。彼女の正体…そりゃ狙われるわ!!

何度も電話で娘と連絡取ろうとしている「最悪の父親」が、謎の封書を一切開けずに彼女の異変を知らなかったわけだけど…封書開けず交渉相手に伝わってないって犯人側はわかってるのかな。

 

冷静さを失って向う見ずな行動に走ろうとする主人公を止める沖くん。熱い拳が主人公の目を覚まさせた!!

しかも、主人公と敵対しめっちゃ嫌ってる相手を説得して仲間に引き入れる!

これ、これ!熱いね!!少年漫画はこうあってほしい!!満足!

 

主人公の動詞「開く」の新しい使い方。

まさか「心を開く」とは。

恐らく使われていたであろう「記憶を消す」みたいに、物理的な力ではない能力。

「開く」って改めてさまざまな意味を持ってる動詞だなあ。

 

それにしても、何かと言うと「五分五分」という新キャラの女児。見てるだけでなんかこう…危なっかしい。

 

あと3日で大きな事件が起きそうな事態。

さて、まだ明らかになってない「ことわざ」はいったいどう物語に影響するんだろう…。

 

 

 

 

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感想:「売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される」4巻

出た!4巻でた!

速攻読んだよ!

前回の記事はこちら

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作品情報


著者: 小椋あん COMIC ROOM 
出版: 双葉社
レーベル: COMIC ROOM

感想

さすが、あの王太子の心を鷲掴みにした主人公。女傑というのはこの主人公のようなキャラを言うのであろうな。

主人公のライバルキャラにいつもくっついてる腰巾着、ツインテのエレナさん。ひょんなことからライバルキャラの不興を買ってしまいましょ危うくひどいいじめを受けうるところだった。通常ならいじめた奴がいじめられることになってザマァなのだろうけど、ここはさすがの女傑。

立場が弱く、やりたい放題にされてしまうことを危惧し「こういう時に大事なことは2つある」そうで。ひとつは「相手にすがらないこと」もう一つは「相手より強いチームに付くこと」。

 

主人公はさらに、学園の中でライバル令嬢に集まっている力をひっくり返す一手を投じる。

???「エレガァアァアアンス!」

いやぁ、やっぱりこのまんが面白すぎるでしょ!

エレナさんさぁ…ツインテで、元ライバル令嬢の取り巻きで、実は彼女を想う百合で、ツンデレで、逆転劇を演じて以前からの友人と仲直りして。あんた、ヒロインだったよ…。

 

さて。

物語のヒーローはというと、ケガしてとある場所から帰ってきまして。(アイツよくよく血まみれになるわね)主人公と久々の再会に「………会いたかった」

かーーっ!

不覚にもむっちゃ胸キュンした!すんごいキュンキュンした!

主人公にまだそこまでの想いが乗っかってないから、今後も励みたまえよ、王子。

 

ていうか、王子とんでもないネタを掴んで帰ってきた!

今後の彼の身が心配になるけども、この件については王子は絶対に一歩も引かない。彼の逆転劇も非常に楽しみです!

次巻は8月だそうで。

また1巻から読み直して待つぞ!

 

 

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感想:「背水の魔王、ゲーマーになる!」1巻

背水で魔王がゲーマーって!

 

作品情報


著者: 山田リツ
出版:  小学館
レーベル: 裏少年サンデーコミックス



感想

ヒロイン?の女性つっよ!!!

しかもこっわww


うちもオンラインでゲームやってめちゃくちゃ悪態つくJCどもがいますけど、そうかぁ…パパに時々手加減なしで絡んでいって「やめて、やめて~」って言わせてるやつらだしきっと将来こんな感じになるのかな。こっわ。

 

ゲームも、オンライン対戦からフィットネスまで、ジャンルいろいろなので3巻まで出て。他ジャンルのゲームもやったりするのかと思うとそれも楽しみ。

 

さて物語の魔王はというと、決して最初から何でもできるタイプではなく、ちゃんと練習しないとヘタクソで。しょっぱな指つってたしね。魔王って指つるんだw

ヒロイン?の女性よりもずっと社会的に適合できそうな感じで、彼女の紹介で働きに出るんだけどやらかした話などは出ないのでとても優秀。多分、物語の中で一番の常識人(?)なんじゃないだろうか。世界の常識が違うだけで。

魔王、すっかりゲームに魅せられて、ゲームの為なら何でもするくらいのとこまできちゃってるところも面白かった。「加担する気はない」からの「加担しよう」が秒だったw

 

ヒロイン?の女性はくたびれた会社員でこよなくゲームを愛する、でもホラゲを一人でやるのを怖がるキュートな人。(たまにヴァイオレンス)恐らく、精神的に魔王なのは彼女の方だと思うな~。魔王の扱い上手いしねw

 

途中から出てきた異世界の女神なんてもっとひどいというかどちらかというとサイコwしかもゲームしたくて異世界にやってきてるしw

 

終盤で出てきた同じ会社に勤めるマウント女子。男に寄生というか媚びて生きてるっぽいキャラなのでヒロイン?とは絶対合わなさそう。

そんな彼女とゲームで勝負することになったヒロイン?はいったいどうなってしまうのかー!

 

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感想:「侯爵令嬢は手駒を演じる」3~4巻

狐とタヌキの化かし合い。

うっかりきゅん。うっかり。

1~2巻の感想はこちら

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作品情報


原作: 橘千秋
漫画: 白雪しおん
出版: フロンティアワークス
レーベル: アリアンローズコミックス


感想

潜入捜査しながら令嬢にも戻る二重生活。がんばるなぁ。

主人公は暗号になってた母親の日記から、自分の出生にまつわることや両親のことを知ります。また、家に忠誠を誓う使用人により、詳細や最新の話なども聞くことになりました。そこで知った真実…おかげで主人公は身の回りにまで要注意人物がいることを悟り、日々の振る舞い方から意識して敵をだますように仕向けて行きます。

 

母親の壮絶な覚悟は小説版の方が鬼気迫る勢いだったように思いますが、それに同調できている子どもたち…お前たちも相当だな!弟についてはお姉ちゃん至上主義だから実際は優先度は少し低いかもだけど。

 

しかし、第二王子の、主人公へのアプローチすげぇな。

どうにも計算とかそういう要素が先に立っている気がして仕方ない。あいつほんと、嘘ばっかで人生送って来てるからほんとの気持ちがどこにあるかわかんないな。いいのか少女漫画のヒーローがこんなんで。

 

少女漫画だから、主人公である侯爵令嬢はたまにドキッとするようで。ヒーローあんななのに、主人公が翻弄されているので、謎の悔しさがある。なんなん、あの第二王子。いい加減主人公を利用しようとするのやめなさいよね!!って言いたいwあ、これ弟と同じ気持ちだww

 

 

今回は主人公がスパイをやってることが敵側にバレてしまいます。危険っ!!

 

主人公が別キャラに化けてたのは知っててもびっくりだった!

あと、公爵。普通にキモいよ。早くなんとかしないと…。

 

 

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感想:「葬送のフリーレン」1~3巻

アニメ化が決定されている作品です。

感想これまで書いてなかったみたい。あらあら。

 

作品情報


原作: 山田鐘人
漫画: アベツカサ
出版:  小学館
レーベル: 少年サンデー



感想

魔王を倒した勇者パーティ。
…のその後。

勇者パーティを解散し、50年後会うフラグ立てて本当に会って、そして勇者は人生の幕を下ろす。

物語はそこから始まります。

 

すごく、すごく異色。

だけど、静かにしみてくる。

 

長い年月を生きる主人公のエルフにとって、勇者パーティにいた10年は取るに足りない時間。

だけどその10年は恐らく彼女にとって強烈な思い出になった。

 

主人公はそれまで特定の人間と関わってこなかったからひとに対する興味が薄くて。

勇者パーティの中心となっていた勇者ヒンメルの死を見送ってから、失った人に対して積極的に知ろうと働きかけることになる。彼女には二度と会えなくなることが実感としてなかったのかもしれない。

 

勇者の死後は魔法等の収集を続けながら弟子とともに旅を続けていく主人公。

その中でこれまでの旅とは違う要素が入ってくる。

かつて冒険した10年間。その足跡をたどっている。

その理由を見てああそうか、と静かに胸におりて。彼の存在が主人公にこんなに大きな影響を与えたのだなと柔らかく響いた。

 

勇者、ほんといいキャラで。

飄々としてて自然体。イケメンでナルシスト。泣きぼくろ。率直に言ってめちゃくちゃ好みです。

50年経ってハゲてヒゲがすごくて身長も低くなっているけど、彼のあり方は変わらない。最後の冒険のあと、ほどなく命が終わってしまったのも、主人公と50年後に流星を見るという約束を果たす為に生きてきたのだろうと思う。3巻まで読んで1巻を再読するともう…涙がとまらんっ!

 

 

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