ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「魔法科高校の劣等生 師族会議編」6巻

 

vanilla-mocha.hateblo.jp

 

作品情報


原作: 佐島 勤
漫画: 竹田羽角
出版:  スクウェア・エニックス
レーベル: Gファンタジーコミックス

リンク



感想

大東亜に見限られたグ・ジーとその陰謀、予想外の日本国内の情勢とUSNAの思惑。ちょっとコミックスとしては説明のボリュームが多くなってきたけどそれだけ事態が複雑化してるってことか。
テロを企て、マスコミを煽り、十師族だけでなく魔法師そのものの存在すらその世論でもって追い込もうという…すごいな。もう、ここまでの悪者はなかなかいないよ。

現十師族の各当主のみがテロ事件のように狙われてるだけならお兄様も依頼以外はフーンなんだろうけど、ここまでの大掛かりになって魔法師を見境なく狙うんだから深雪さんへのリスクも増える一方だし…お兄様が個人的にぶっ潰したくなる案件だよね。1年生4月の事件のように。

 

それはともかく、ヤミちゃんの美少女っぷりはお兄様も感心するほどっていうのがね!じわじわくるね。

あやこさんのあの服、ただ可愛いだけじゃなかったww

 

4巻の最後で藤林中尉が千葉次期当主に電話かけてまで案じてた件、側近の稲垣くんには影響が出てるのに気付いてないの不穏すぎる…。もう足かけ3巻分頭痛を患ってるのに気付け千葉警部ー!家帰って休めとか言ってる場合じゃないぞ!!

 

魔法科高校で学園ものらしさをこれでもかー!と押し出すイベント。

バレンタイン。

「義理チョコ」っていう文化が第一高校にもあるなら、お兄様がたんまりチョコもらってもこれはこれで仕方がないと思って昨年同様人気投票の一つくらいに軽く考えていただきたいものだけど…1年前とは立場も思いも変わってきているからなかなか難しいか。受け入れようと頭では考えても気持ちまではどうにもならんしな。

ケントくんはチョコもらったのかな…ソワァ

感想:「『死んでみろ』と言われたので死にました」 2巻

このまんが、ヤバイぞ!!

まさかまさかな過去や心情が明らかに!!。

前回の感想。

vanilla-mocha.hateblo.jp

作品情報


原作: 江東しろ
漫画: 蘭らむ
出版:  KADOKAWA
レーベル: FLOS COMIC

リンク




感想

何度も主人公のピンチに駆け付けてくれてた黒騎士ユリウス(主人公の過去の人生では夫だった、「死んでみろ」言った奴)。彼の過去や想いが明らかになる2巻。主人公の前の人生でなぜあのような態度だったか、どうして現在は主人公に好意的な態度を示し危機を救うように現れるのか。そのあたりが明らかになると同時に「おまえ…!(ブワッ」ってなりました。

諸悪の根源は姑やんって思うけど、それも呪われた一族だっていうことを姑さんが知ってからおかしくなったんだから、姑さん自身も気の毒な気も…するにはするけど、後に明るみに出た内容が酷すぎたもんなー。

ユリウスが時折見せる主人公への想いにはちょっと胸キュンきて困ったもんだ。

 

わたしはさ、ベッタベタに甘い笑顔を貼り付けて主人公に首輪付けて繋いじゃうような腹黒王子エドワード応援派なんですよ。攻勢に出るたび「いけー!!」って応援してますよwどうやら国王もそれを応援してるみたいで、デートの後押ししてたしな!いいね国王。わたしと同担じゃんwあーん、主人公を見る優しげな目(でもその奥には獲物を狙うハンターのような瞳)がたーまーらーんー!!ちょっと旗色悪い気がするけど、頑張れ王子!!

 

ただなー…ほら、わたしがめっちゃ応援したところで、元夫との間には息子もいたじゃん?もしエドワードルートに進んじゃった場合、息子リアムくんが誕生しないことになって彼が母の死後に夢想してた願いが叶うこともないってなるとそれはそれで可愛そうだなぁって思って。

 

あー、うん!がんばれエドワード王子!

感想:「ウェルベルム-言葉の戦争-」6巻 がんばってネタバレ避けてるw

もう、キョウくんが、キョウくんの気持ちが痛々しい…。

 

vanilla-mocha.hateblo.jp

 

作品情報


原作: 花林ソラ
漫画: 伏見航介
出版: 小学館
レーベル: 裏サンデーコミックス

リンク




感想

キョウくん、壊れそうな危うさがずっとあったよね。ケイジきゅんと話せばすぐにわかりあえるんじゃないかって言う期待の裏返しが大きすぎたんだと伝わってくる。

ケイジきゅんに心情丸裸にされたキョウくんが後悔と罪悪感で向き合えなかった過去の事件を「引き受けなきゃならない」ってなったときの、本来のキョウくんが垣間見えたところ辛かった。他に方法がなければどうにか向き合うしかなかったんだろうけど、残念ながら力に恵まれてしまったからそれを奥底に閉じ込めたままにしてキョウくん自身の気持ちもこじれてしまっていたのもすごく悲しい。

もちろんそれで許されるわけじゃないんだけど。

 

キョウくんによって失われたものが正月さんによって繋がることになったとこは、ケイジきゅんが孤独にならなくて良かった。そもそも、あの子が助かっていて本当に良かった!!ていうか、悪運強くて度胸もあって空気も読める!最高だよあの子!!

セントラルt…じゃない、銀座タワーがボロボロだぁ。(ロケ地名古屋なの嬉しい。キョウくん地元名古屋なのかな。名古屋弁喋らんかなw)

 

パスワードポイント、少しだけ謎判明。

情報を突き合わせて1巻に出てたケイジきゅんの「チュートリアルの謎」につながるっていうのすごすぎる。こんな伏線回収ある?!って驚いた。

 

戦後の、沖くんのこと…トリハダ。

動詞の力ってヤバすぎるにもほどがあるよ!これ、人間の力で対抗とかできるようなものなの??不可逆のことをやってのけてるわけじゃん。でもその効果が無くなったとき再び…って残酷すぎる。

で、まさかの事態発生。そんな…!!

 

次巻早く!!





 

感想:「死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(ただし好感度はゼロ)」4巻

すれ違いと勘違いでたいへんなことに…。もどかしいー!

作品情報


原作: 六つ花えいこ
漫画: 白川蟻ん
出版: KADOKAWA
レーベル: FLOS COMIC

リンク




感想

オリアナちゃんの誕生日プレゼントに「ヴィンセントの来訪」を持ってきたミゲル。ミゲルはヴィンセントの行動をうまく操るなぁ。

ヴィンセントはオリアナちゃんの想い人が「ヴィンス」って思っちゃってるから、この世のどんな男よりも強いライバルだよね。けど、それはもちろんヴィンセントは言わない。オリアナちゃんは「ヴィンセント」には嫌われているって思いこんでるから「迷惑かけないようにしないと」っていってむしろ距離を取ろうとしていたりすらするし。

ほんの少しのかけ違いなんだけど、ずっとずれたまま。恋のピント合ってなさすぎ。んんん両片思い!

だけどオリアナへの気持ちを抱えるヴィンセントは自分の気持ちをオリアナちゃんには伝えられないし…。

でもさ、オリアナを見る目の優しいこと!

彼女の髪に触れた手の名残惜しそうなこと!!

あーん、きゅんきゅんする。

 

ダンス練習会の女子たちの行動を読んだりすることはできるのに、オリアナちゃんの行動や意を汲むのができないときた。次期公爵よお前はなぜに一番大事な人にポンコツなんだー!!

いやでも、他から見たら多分ヴィンセントが断りまくってるのはオリアナちゃんのためだってのはモロバレだし、遠回りしてるの当人たちだけなんだよなぁ。

 

ヴィンスとヴィンセントが被って「踊ってくれないか」のとこ「踊るんだろう?」ってなってるとこに彼の不器用さが垣間見えたし、オリアナちゃんがちょっとだけ感じ取ってくれたの良かった…!

 

 

サブキャラであるヤナとアズラクの二人もなんだかざわざわしていて。今回のオリアナちゃんは二人にヤキモキするんだけど、アズラクが…なんだかややこしいことになってきたね。

 

感想:「異世界でも鍵屋さん」 1巻

以前から気になってたまんが。

へー!ほうー!!ってなりっぱなし。知らなかったことがいっぱいで、読んでるだけでためになる感じがする!

 

作品情報


原作: 黒六
漫画: もりこも
出版:  デジカタ編集部

 

感想

わたし、落ち着きのある主人公好きなのかもしれん。主人公=通称ロックさんは非常に冷静沈着な人物で基本的に物静か。わたしが読んできたまんがで言うと異世界賢者のユージと魔法科のお兄様みたいな感じ。モノローグ多い系男子かな。

異世界においてダンジョン奥にある宝箱。

ここにかかってる鍵を開錠する職人として腕のいい者が重宝されるというお話で。言われてみれば、宝箱って鍵かかってるわ!ゼルダシリーズのリンクは蹴っ飛ばして開けるけど、普通は蹴ったくらいで宝箱が開くとでも思ったか、って感じだし、確かに盲点だった。この作品においては鍵破壊は大きなリスクを伴うらしいから「壊せばいいじゃん」先回りしてきちんとそんな不正を潰してるのが良かった。

 

作品には実に様々な鍵が登場する。

舞台は現代日本異世界を往復することもできるという設定なのがいい。何もかも捨てて(あるいは捨てさせられて)というわけではなく、まるで出張するかのように異世界に出向くので、読んでいても「この人帰れるのかな」ということに意識を持って行かれることもないから安心。

事情を知ってるっていうか、逆に現代日本にやってきていそうな人物がいるのにも驚いた。主人公が異世界往復してることをわかった上で、主人公に関係者だと知られることなくサポートしてるのも良かった。

 

原作はなろうだけど、具体的に図で解説があるからコミカライズが多分非常にわかりやすくていい。絵だからじっくり眺められるし。

ラッキースケベにこっそりとしながらも素直に喜ぶところは、前述の主人公たちと違って健全だな思いましたw