ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「アナトミア-解剖してわかったことだが、人間は必ず死ぬようにできている-」

これはスゴイです。

めちゃくちゃ圧倒されたし、そもそも少女まんがというジャンルなのか疑って5度見くらいした。

 

作品情報

著者: 高城玲 
出版: 秋田書店
レーベル: プリンセス・コミックス


感想

やっぱり何度見ても少女マンガのカテゴリだね。しかしこれはあまねく人類が見るべき作品だと思う。
15世紀のイタリアが舞台の物語。これとタイトルで「ひょっとしたら」って思う方がいるかも。

 

主人公は庶民で人に刃物を向ける職業・理髪外科医の跡取り、トト。彼がひょんなことから自称画家の変人・レニーと出会うことで物語が動きます。

 

1000年前から変わらない医学書に疑念を持ち、患者に苦痛を強いる治療法をどうにかしたいと考えるトト。しかし父親からは言われた通りにしろと言われ続けていて現状どうすればいいのかわからず思い悩む。

そんなとき偶然出会ったレニーはトトの常識では考えられないような変人で。「人間」を描くために人体への理解が必要だからと人体を知るために解剖やそのスケッチを行いたいと常々考えていた。

 

知識への渇望の権化のようなレニーに巻き込まれ、トトはレニーと組んで解剖を行い知識を得ていく。切断された人体の縫合や切開術などを成功させる。

それまでの常識や文化、禁忌などに立ち向かっていくのは極めて困難だっただろうと思う。実際にトトの感情は当初全然付いて行ってなかったし、社会通念を優先していた。

ある事件でトトはレニーの考えに近いと自覚し、ある意味それをきっかけにしてトトは解剖への見方を変えることとなった…。

 

一方のレニーはというと、誰にも理解されなかった人体への希求をトトがわかってくれたことで彼を「唯一無二の友人」と言い、二人でピンチに陥った時にレニーは囮になってトトを助け後を託した…

というところで1巻が…!

2巻は5月らしいので、楽しみに待ってます!!

 

 

 

 

 

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