感想:「私を殺したワンコ系騎士様がヤンデレにジョブチェンジして今日も命を狙ってくる」1巻 ネタバレ含
これ、ただのタイムリープ令嬢ものじゃなさそう…?
作品情報
原作: 星見うさぎ
漫画: ゆずしを
出版: KADOKAWA
レーベル: FLOS COMICS
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感想
殺された!目が覚めたら…時間があの時に戻ってきた!?系のお話ですが…この作品ちょっと様子が違います。
いやまあ、あれだ。もちろん「今度は殺されないように行動する!」っていうところはテンプレではあるけど、ふわっとしてる読み物じゃなくどうにもこいつはサスペンスの香りがするんだ。
ひっかかるのよ、いろいろ。表現が。この中をかいくぐって読者をだまくらかしている仕掛けが潜んでいそうなのよ。おかげで何周も読んでる。残念ながら今のところはそのヒントを捜せずにいるわけだけど。
主人公、ヒーローであるあのワンコ系騎士がめっちゃ好みドストライクで、殺された記憶があってもなお、その甘い言葉と態度ときゃるんっていう上目づかいにすっかりチョロインになって…。
主人公と公爵令嬢が近づくのをよしとしないヒーロー。
逆に主人公と公爵令嬢を近づけようとする王子。
公爵令嬢はヒーローに懸想している。
ヒーローは主人公を溺愛しているように見えるが、これは演技で虎視眈々と主人公を殺害する機会をうかがっているのではないか。
主人公はそう考えているわけですな。
1回目の人生の時は「密かに好きだったひとが婚約を申し入れてくれたー!」と喜んでいるけど、2回目はそもそも婚約を受け入れず。
そんな態度にヒーローは、主人公が1回目の人生の記憶を持っているのではないかと予想しているところが、もう、普通のタイムリープものとは違うわけですよ。知らないふりをする主人公のことを知っている。その上で主人公がヒーローに殺気を感じているというのだから、虚虚実実が過ぎる~!一体どうなるんだろう。目が離せない!