感想:「ふつつかな悪女ではございますが~雛宮蝶鼠とりかえ伝~」6~7巻 ネタバレお構いなしなので要注意!
一言でいうと、胸を打たれた。
作品情報
原作: 中村颯希
漫画: 尾羊英
出版: 一迅社
レーベル: ZERO-SUMコミックス
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感想
なんといっても慧月ちゃん。彼女の成長っぷりが眩しいです!!
「慧月」と「玲琳」が被害を受けて黙ってられないっていうのはさ。慧月ちゃんが主人公を懐に入れたからこそ、本気で怒ったってことだもんね。大事な友達のために怒り行動する!これこそ根性だよ!!この成長、慧月ちゃんもう主人公だよ!「守られるだけなんてごめんよ 誇りがある 戦うべき理由がある」には全身ぶわってなったもん!続くお茶会本番もすごかった!直情的な慧月ちゃんが布石を打ち、局面を冷静に見守り、状況をひっくり返す手を次々に!そしてまともに対峙できない皇太子にも玲琳を救えと食ってかかる一幕も胸アツでした!
そしてめっちゃ強いからこそ、ぽっきりと折れてしまった主人公が「慧月」として彼女を言い訳にして恐らく「一生分」泣いたであろう部分がもう…!人からの悪意も善意もたくさん浴びてキャパオーバーだったんだよ。
玲琳に頼られたいと思っていた皇太子、ここで復讐のためにまさか頼られるとは思ってなかったんだろうね。突っ走る、物理的に体力のある玲琳を目の当たりにしてドン引きするところは皇太子も普通の人なんだなって安心した(?)。
「名の一文字を受け継ぐ」の不自然さというかすわりの悪さを感じてた拙。漢文化では親と同じ文字を子に使うことはないから。実はと言うと拙は中華系フィクションが少々苦手なんだけど中華系の中に紛れ込んだ「当たり前の日本」に萎えちゃうからなんだけど…ところが!主人公の推理でネタ晴らしでスッキリ!できました!原作者様すごい!今後も安心して読めます!むしろ機会があれば原作行きたいです!