ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「大切を押し付けられた聖女」1~3巻

鈍感系聖女。

しかしわたしはエメラルドさんが好きです。

 

作品情報


原作: 雪兎ざっく
漫画: ホームラン・拳
出版:  リブレ
レーベル: クロフネCOMICS

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感想

鈍感ふわふわ無害ひたむきピュア健気系聖女の主人公。

まあこれだけならわたし、感想書いていないと思うんですよ。あざといじゃないですか。いい子ちゃんじゃないですか。はーい愛されまーす的な少女が不遇な扱いから一転って、まあ確かにひどい扱い受けてるの気の毒だしそれはそれで幸せになってほしいんだけど、それはほら、ヒーローが何とかしてくれるからがんばってーと丸投げで終了なわけです。

この物語の鍵は主人公ではないと感じました。

ずばり。

エメラルド氏ですよ!

物語を動かし、ど根性を見せつけ、自らの目的の為なら手段は(あんまり)選ばず、自分自身も主人公をも成長させてみせる…なんなら、サブキャラである王子まで改心・成長させてしまうというスーパーキャラですよっ!!いい!非常にいい!!彼女の気合と根性をたたえる感想を書くために今回は筆を執ったといっても過言ではない。

 

エメラルド氏が女性として奥行の深さを持つに至ったのも、主人公のおかげではあるけれど…もともとのポテンシャルが高かった上、問題解決能力の高さにより開花したというか。キーパーソンなんですよ。

その後、主人公と仲良くなって恐らく生涯友達になっていきそうなところも良かった!

 

王子に至っては「人形」という役割にいるだけだと主人公から指摘されようやく自分という存在に向き合うことになった彼。一人でお着替えすらできなかったのにもかかわらず最後にはヒーローの衣装を直してあげるくらいレベルアップしてさぁ!!


読後感スッキリのお話でした!