ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「異世界で姉に名前を奪われました」1~2巻 タイトルのばれを少々

 

作品情報


原作: 琴子
漫画: NiKrome
出版:  KADOKAWA
レーベル: FLOS COMIC

リンク




感想

年子で双子のように育った姉妹が、1年差で異世界にやってきて聖女と呼ばれ王族と結婚することになり…。

「姉に名前を奪われ」たって。異世界に1年早くやってきた姉が、誰からも愛される妹の振りをして過ごすため主人公である妹の名を騙ったせいらしい。主人公はとっさに姉に話を合わせてしまったため本当の名前を名乗ることができなくなってしまったというところから物語が始まる。

 

現代日本のシーンで、姉は男に囲まれているけれど妹は女友達がたくさん居てっていうシーンがあって。

冒頭には幼なじみにも妹はよくしてもらっていたし、姉は妹の人に愛されやすい性質が羨ましくて仕方ないみたい。現代日本では両親が憔悴するほど姉の行方を捜していたと聞いても全然本気にしていなかった…彼女もちゃんと人から愛されている人間なのにそのことが見えていないみたいでそこが悲しい。

人に厳しく接しているけれど、王妃からはどうやら何かの企みに利用されている様子もあり…。きっとそういうこともあり内心辛くて仕方がないのかもしれない。そのことを分かってやれそうな第一王子のセシルはあまり親身にはなっていないみたい。彼女自身が異世界のことに理解を示していないこともあるかも。ほんわりとして異世界のことに理解を示す主人公に惹かれているようで、そのことが姉の気持ちを更にざわつかせていて…。孤独だなって思った。

 

同様に孤独なのは第二王子のノア。

彼と姉はとてもよく似ていて、ノアが姉を嫌うのも同族嫌悪なのかなと言う気がしてしまう。そんなノアも主人公のひたむきさに気がついたみたいで…。

4巻まで出てるので、続きも読みます!