ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「物語の黒幕に転生して」1巻

これ!!

好き!!

絵もお話の堅実さも、とても丁寧って感じで!!

良い作品と出会った~!

 

作品情報


原作: 結城涼
漫画: 瀬川はじめ
出版:  KADOKAWA
レーベル: 角川コミックス・エース

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感想

まず思ったのは、赤ちゃんとお母さんの描写。

転生もので赤ちゃんから始めるケースいろいろあるけど「目が良く見えない」って発言している作品ってほとんど見たことない。どうやら、新生児は1ヶ月くらいよく目が見えないらしくて。新生児見た事ある人ならわかると思うけど瞳孔開いてるんだよね。それがこの作品では赤ちゃん本人が「よく見えない」って描写してるの。昔赤ちゃん育てたことあるから、なんかもう、そう!そうよね!っていう。授乳シーンもね。あー!クッション使ったわ!みたいな。そういうリアリティでまず心つかまれた。

 

お話自体も、主人公が少しずつ着実に実力をつけていくので、なんていうか、地に足の着いたお話だなって思う。だから格上の強敵と戦う時にも、勝利した理由が運だけではなく、彼が日々努力したことが結果に繋がっているのできちんと報われてくれるのでストレスなく読める。

 

タイトルの通り、主人公はゲームの世界で黒幕だと思しき、可憐な少女を殺害してしまうキャラクターに転生してしまうため、その未来を避けるように、現在の幸せを転生世界の両親と享受することを目的として行動している。他者から見たら物腰やわらかで謙虚で控えめに映る主人公の言動の源は将来起きるであろう事柄を回避するためだとはっきりしている。そのため主人公と読者しか知らない「実力を持っているのに野心がない」ことがまったく嫌味とならないのは素晴らしいなって感じた。

 

しかもね、主人公はイケメンに成長しそうな男の子ですよ。

そりゃ物語の主軸になるようなキャラですからね。約束されたルックスですよ!将来が本当に楽しみです!