ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:『魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?』

今回は3/1にコミックス6巻が発売された略称「まどめ」について感想を書いていきます。

ラノベ原作→コミックス化の作品ですが、ラノベは未読のためコミックス版についての感想となります。

 

 

作品情報

原作: 手島史詞

漫画: 板垣ハコ

出版: ホビージャパン

レーベル: HJコミックス

 

ざっくり内容

 魔術師(存在自体が悪の世界観)の主人公が自分のことだけで生活していたところ、美少女エルフに一目惚れしてしまう。

けれどまともな教育も人生も歩んでこなかったことと、本人のコミュ障という性質のせいで、うまく接することができない。

不器用コミュ障の魔王を応援したくなるラブコメ

 

おすすめポイント

外から見てツンツンしている人物が「こう思ってるのに、うっかりこう言っちゃったー!!(>_<)」とモノローグで語りまくっている という作品は多くない気がします。主人公がけっこうこじらせてるコミュ障で、思っていることをうまく伝えられない葛藤が可愛らしく描かれています。

美少女エルフにしても辛い前半生のせいで、似たり寄ったり。

でもいつの間にか心が通じて信頼関係を築いていくさまに、口元がどうしても緩みます。

サブキャラもなかなか濃くて、いじられまくってるヘタレ騎士もこっそり応援したくなります。

 

全体の感想

ほほえましい。

可愛らしい絵柄と可愛らしい表情。

回を重ねるごとに主人公と美少女エルフがお互いに信頼を増していくのは読み手としても安心できます。

奴隷エルフもよく主人公を見ていますが、主人公もエルフをよく観察しているので心が通じ合ってくるところは温かい気持ちになりつつも羨望。いいなぁそういう関係、と思えます。

メインキャラクターのほとんどが、みんな違った不器用で面白い。さまざまなジャンルの不器用を取り揃えています。

いじられ騎士さんはたいていヘタレでヒドイ扱われ方(愛されキャラです念のため)だけど、ここぞという時の活躍はとってもかっこよくてわくわくします。

 

 

最新6巻の感想

新キャラと新展開がきました。

主人公はエルフと静かに過ごして一緒に生きたいのに、降りかかってくる火の粉。有事の主人公は冷静で賢くてスゴいです。

1巻でちらっと出てきたキャラクターが、とんでもないほのぼのだったのはこれまたいい意味で裏切られました~。 

 

2人きりパートではもう…お互い思いあってるのに不器用で、ニヤケつつのたうちまわるくらいこちらが気恥ずかしい。そうね、どう愛でればいいか、わからんよね!(オマエラかわいいんだよ)

 

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感想:「歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!」

原作ありのコミックス化作品です。(原作未読、コミックス版のみの感想です) 

 

作品情報

原作: 大木戸いずみ

漫画: 保志あかり

出版: KADOKAWA

レーベル: B's-LOG COMICS

 

ざっくり内容

 「つまり私は悪役令嬢に転生したのだ!」と前世の記憶を思い出した主人公(7歳)は、念願の乙女ゲー悪役令嬢であるキャラクターに転生。主人公には理想の悪役令嬢像があり、そのために今(7歳)から努力して歴史に残る悪女になると決心する。

ところが身近にいる乙女ゲー攻略キャラ達の反応は…。

 

 おすすめポイント

理想が主人公の中で確立されているため、彼女はブレません。

乙女ゲーのヒロインが「いい子ちゃん」としての受け答えをするのをうんざりしたり、砂を噛むような思いを抱いたことのある人には、主人公が理想に近づくために努力を惜しまない姿が痛快だと思います。(ただしチート能力あり)

自己分析、課題、問題解決の方法…ある意味大人にしかできない生き方をしていて清々しいです。

 

全体の感想

 相談できる人が誰もいないから、チート的な能力で半ば無自覚最強になりつつある主人公。みんなが子どもと侮って…というほうが正しいのか?見ている限り、しっかりと彼女の本質を見抜いていそうなのは1人かな。

影で研鑽を積む主人公は素敵です。

幼女が「馬鹿にしないでくださいと言ったはずです」と実力を示しながらすごむ姿は凛々しくて…もしわたしが攻略対象なら主人公に落とされてます。

今後の展開的には、主人公を取り巻く状況が不穏なものになりそうな予感がしています。 

 

別件、コミックス巻末の番外編は最後できゅんって来ちゃいました…。

 

 

 

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1巻は2020年12月に発行。

 次巻は少し先になりそう!気になる、気になるーー!!

感想:「魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」(コミックス版)

 昨年アニメ化され、先日2期の発表もされた「魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」。

先日やーーーーーっとコミックス4巻が出ました。めっちゃ待ってました!

ラノベ・コミックス・アニメ…とマルチメディア展開中ですが、ここではコミックスの感想を書いていきたいと思います。(←新キャラとまずはコミックスで出会いたかったため、アニメ1期も4話までしか視聴せずコミックス待ってた人)

 

 

作品情報(コミックス版)

原作: 秋

漫画: かやはるか

出版: スクウェア・エニックス

レーベル: ガンガンコミックスUP!

 

ざっくり内容

 神話の時代「暴虐の魔王」と呼ばれた主人公:アノスは戦いのない世界になることを望んで、勇者に自分を倒させて転生を試みる。生まれ変わった新しい世界にはアノスの望み通り平和の世で戦争もなく、優しい両親に恵まれた。

「魔王学院」へ招待され入学するが、2000年の間に「暴虐の魔王」の名前が違って伝わっていたり、過去の出来事がおかしな形で受け継がれていることに違和感を抱きつつも、平和と子孫たちを見守り(?)ながら、彼なりに学院生活を満喫する。(読者や周りのキャラクターからはトラブルばっかに見えるけど)

 

おすすめポイント

魔王はもちろん、主要キャラはイケメン揃い。クラスメイトの魔女たちも美少女豊作です。ワッショイ!そして女子の太ももが尊いです。(わたしは太もも派)

主人公アノスは多少のことでは全く動じないし、マイペースに物事を進めていく姿はちょっと天然っぽくてズレているようにも見えてしまうところがあっておもしろい。主人公以上にズレている天然なのはアノスの現在の両親で、おかしい勘違いが止まりません。

家族を大切にする描写も多いため、胸にじんとくるエピソードも散見されるところが魅力だと思います。 子どもにも読んで欲しいところではありますが、扱われているのが魔王とか勇者で「殺しても死なない」「死者蘇生」などの要素が入ってくるため、この作品を楽しむのは現実と虚構の区別のつく年齢になってからということを先に申し上げておきます。

 

全体の感想

生まれたばかりのアノスに招待状が来たことも謎ですが、魔王の名前や功績?などの錯誤に疑問はいろいろ。コミックスではまだ全然話が進んでいないのでおいおいわかってくるのでしょう。

トラブルが起きても、アノスの絶対的実力でものともせずに問題をクリアしていきます。いわゆる無双なのですが、魔王なのだから仕方ない。

アノスは優しいというか、魔族への慈愛に満ちてる?という感じなので、安心して物語を読み進められます。

毎回巻末に載っているショタアノスのネタイラストはすっごく平和でほのぼのします。 

 

最新4巻の感想

この時を待っていたぁああ!

アニメの予告でもちらっと見えてたイケメンさん。アニメの前にまんがを読みたいと待っていたあのイケメンさんがついに登場しました!安定のわたし好みのイケメンでした。ありがとうございます。

そして、アノスを信奉するモブ女子たちの中にわたしがいました。(笑うところです)

この巻でもアノスの両親は盛大に勘違いをしています。でもね…両親…4巻終盤ではうっかり泣きました。いつも楽天的で早とちりで親ばかなんだけど、おうぅううう…!!(言葉にならない)

  

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 「魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」(1)

 

先日発売されたコミックス最新刊

 

アニメ見て先の話も大変良かったので、原作小説1~3巻を昨日ポチりました♪「商品情報」の記述を見るに、多分アニメ1期に相当するのがこの1~3巻だと思います。

 

アニメ視聴を解禁したので、イケメンさんの活躍を拝見し悶絶しておりました。

コミックス新刊は来年春に出るそうですし、冒頭にも書きましたがアニメ2期も決定しています。ちょっとずつ原作買い足しながら待ちたいと思います。

感想:ゾクゾクするまんが『コールドゲーム』(本日5巻発売)

今回は少女マンガの感想です。

「少女マンガ」ですが、惚れた腫れたに終始するような生ぬるい恋愛ものではありません。強烈な印象の作品です。

 たまたま感想の下書きをしていたところ、今日新刊が出ていました!なんか運がいいかも??

 

作品情報

著者: 和泉かねよし

出版: 小学館

レーベル: フラワーコミックス

 

ざっくり内容

西洋中世に似ている国々が舞台。主人公の王女は詳細のわからない他国へ王妃として嫁入りすることを命じられ、伴の侍女と二人きりで王宮へ。途中で侍女と入れ替わり女騎士として行動し、母国へ帰る方法を模索しようとする主人公たち。ところが、すでに「王妃候補」が5人いてその座を巡り女同士の生き残りをかけた戦いが繰り広げられていた…。

 

ここがスゴイ

この作品では国名が「B国」「E国」と完全に記号になっています。そのため色気は全くありませんが、脳の余計なリソースを割かずに国同士の関係を把握することが可能です。なかなかできない設定ですよね。

政治権力のための戦いでもあるので、キャラクターによってはなりふり構わず謀略をしかけてきます。女同士の戦いは控えめに言って壮絶。マジ怖いです。少女マンガだからといって「どうせお花畑の恋愛ものだろう」と舐めてかかると後悔して1日2日寝込むと思います。うかつな対応をしていると足元を掬われて文字通り死にます。

主人公の王女がいた国ではそんなドス黒い世界ではなかったため、彼女の戸惑いと読者の混乱はリンクすると思います。「とんでもないところにきてしまった」と。

もう、引き返せません。(主人公も読者も)

 

 

魅力

ひとそれぞれの欲が描かれていることかな、と思います。

自分にとって大切なことと、自分にとって大切なことが違うように、キャラクターそれぞれが求めるモノが違います。

例えば、ひとこと「地位への欲」といっても、自分自身の個人的な地位が欲しいのか家としての評価なのか、はたまた家族の地位を求めているのか…よく見るとそれらはベクトルが大きく違います。

登場人物一人一人に欲しいものがあり、それを手にするために動きます。物語の中ではキャラクターたちが何のために生きているかがくっきりしていて、鮮烈な輝きがあります。自分に当てはめたときにそこまで「何かのために欲しいもの」ってあるかを省みたときに…さして何もないだけに、その輝きは羨ましくもあります。

 

 

ここまでの全体の感想

母国の国王が「影武者として使え」と主人公である王女と身体的特徴が共通する侍女を手配し、他国へと赴きます。侍女の少女は上級貴族の教育を受けたわけではない、貧乏下級貴族の…むしろちょっと繊細な女の子。高貴な人たちの常識や覚悟はありません。

主人公も侍女の少女も、平和な国で世間知らずとして育っているから「この国は魔界だ」と現地民から言われるような世界に放り込まれては良い身の振り方ができるわけではない。失敗もする。隙も突かれる。なんせ周りは「魔物」と形容されるゲスだらけ。

基本的に強くあろうとする主人公だけど、弱るところも納得しかない。

主人公の一番の目標「生き残って母国へ帰る」というものと、知らんうちに芽生えた「恋」←New!が入り交り、複雑になっていきます。謀略をしかけられるところなどは、怖すぎて生きた読者でありながら心地がしないので、早く完結まで読んで楽になりたいです…。

冗談はさておいて。こういう人間関係のアレって、程度の差はあれ…ミセスのご近所づきあいでもこんな感じがすることもあるなぁ。(女って怖いわね☆)

1巻冒頭、過去の回想という形で物語が始まっていて、決していい未来が待っているわけではなさそうな不穏な空気がずうっと付きまとっています。こわいよぅ…。

そうそう。

時々、思い出したように恋モードが入ってきます。スープに入ったクルトンか、オシャレ料理に乗っかってるサフランくらい?

 

5巻感想

人の考えは、その行動を見ることでしか 推し量ることはできません。

主人公もある人物の考えをその足跡と行動で推し量り、想像することしかできません。読者はどっちの立場からも観測できるのでその想像を確認できるわけですが…。

今回はまた新しい「魔物」についてスポットライトが当てられています。でもその「魔物」、まだまだ隠されてることがありそうで…。

恋の方も意外な展開がありました。でもまぁ…こんな「魔界」では浮ついた気持ちを持ったら負けな気もするから、主人公も読者も気を引き締めて臨んでいかなければいけないなぁという気がします。

 

リンク

 「コールドゲーム」1巻

 

本日発売の5巻

 

次巻予告によると6巻の発売は今年の年末くらいになるみたいです。予告からは混沌の匂いしかしません。

感想『陰の実力者になりたくて!』

今回はラノベ原作でコミックス版も5巻が発売されたばかり、先日ついにアニメ化の発表があった『陰の実力者になりたくて!』の感想をしたためてまいります。

 

原作小説、読もうか迷っているうちに売り切れ…なのでコミックス版のみの感想です。

(小説は「再入荷ボタン」を押して通知を待っています)

 

 

作品情報(コミックス版)

原作: 逢沢大介

漫画: 坂野杏梨

出版: KADOKAWA

レーベル: カドカワコミックス・エース

 

ざっくり内容

物語のヒーローでもラスボスでもなく、「陰の実力者」に憧れ続け中二病をこじらせきってる主人公が異世界転生をして(実際にめっちゃ修行しながら)表向きモブとして過ごしながら悪の組織的なものと対抗している…と行き当たりばったりの状況と設定を楽しみつつ、なぜか暗躍する組織に本当に対峙することになって…(しかし主人公は気づいてない)。

 

 

おすすめポイント

 まっすぐ中二

特筆すべきはこの中二感。

多分、この作品のテーマです。どれだけ中二を楽しめるか。振り切った中二を面白おかしく?観測できます。

 

印象が不思議なお話

 本当はダークな内容のはずなのですが、主人公が全くそうは考えていないため物語の進行は全体的にコメディとなっています。不思議。

 

強烈に引き込まれます

主人公には「陰の実力者」となるために手段を択ばない所があり、彼の行動や思考そのものはちょっとゲスい。よくコマ内に「※主人公」と注が入るくらい。いっそ潔いです。

瓢箪から出た駒とでもいいますか、事件?にどんどんと(それと知らず)関わっていくことになります。

 

恋愛要素皆無!

美女から可愛いのまで女性キャラが色とりどり出てきますが、浮ついた恋愛要素など皆無。(実際、隣に全裸の女性が居ても主人公は見向きもしません)そこも中二感あふれてます。

自分が若かったころにした妄想を、どんどん叶えてくれるので高揚感と疾走感があります。

 

勘違い&勘違い

主人公もたいがい勘違いしまくりながら話が進んでいきますが、周りのキャラクターもそんな主人公のことを勘違いしまくっています。だいたいみんな、勘違いをしたまま突っ走って行って誰も止めていません。ツッコミ不在。

 

 

全体の感想

低俗なことはありますが、卑猥ではありません。

下衆ではありますが、いやらしさはありません。

アイタタな設定を邪魔されることなく読み進めていけます。

主人公自身も「みんなが付き合ってくれてる」とたまに俯瞰した客観的なことを考えますが、、、まぁ勘違いです。

とはいえ劇中、アッサリと敵対勢力を殺しまくるので、流血の物語を嫌う方には回れ右をするようにお勧めします。

時々主人公がクールでかっこいい。

 

最新(コミックス5巻)感想

まぐろサンドは「まぐろなるど」の商品だったのか!(ズレた感想)

冗談はおいて、5巻では劇中にあるおとぎ話の核心に少し触れます。

おとぎ話との縁ができた主人公がこれから関わっていく、その伏線になるのだと思いました。

後半からは知人が事件を起こしたり(本当か?)、武術大会が開幕したりと、今後のお話がさらに気になります。

犬って、やっぱかわいいですよね。(は?)

 

 

リンク

先日発売されたコミックス版(5巻)

 

買おうと思って入荷通知をONにしている原作小説。

↓リンク先は電子書籍版 です。

 

具体的にいつアニメ化するのかはわかりませんが、楽しみに待ちたいと思います。