ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「悪役令嬢の中の人」1~3巻

なんといっても、おぞましいまでの「ヒロインの顔芸」がすごい作品ですよね。

「これもエミのため」この一点だけであらゆることを乗り越え、復讐を実行していく決意と継続力とど根性。

今回は3巻までの感想です。

作品情報


原作: まきぶろ
漫画: 白梅ナズナ
出版: 一迅社
レーベル: cimic LAKE

 

リンク



感想

わたしはこれ、よくネットの広告で見て、それでピクシブコミックかなんかを経由して読むようになったと思います。今もかなり広告を見るので、ご存知の方も多いかもしれません。

なんといっても、少女まんがなのにむちゃくちゃ濃ゆい顔芸。中でもゲームの中の「ヒロイン」のゲス顔は、本当の少女が見たりしちゃったらトラウマにでもなりそうな勢いがあるくらいの迫力です。「ヒロイン」の中身が醜悪なものであるということを絵で表しているんだなって。

 

いろんなことがあってハメられたひたむきで優しい現代日本の大学生「エミ」の聖女っぷりが本当にすごい。でもね、あれだけの心の清らかさを示され、彼女の在り方に心を癒された本来のエミリアに敵対心を隠さない「ヒロイン」。その醜悪な顔芸と自分の都合の良いように物語が進まないことに癇癪を起す彼女と同様な感情ってどこかの側面は自分にもあるもので。そういった醜悪なものを突き付けられるような気にもなります。

 

エミリアは、エミがやるであろうことを実行し、彼女が安心して暮らせる世界のためにあらゆることを排除して、そして「ヒロイン」を生き地獄に落とすよう働きかけていくわけですが、その手段とかが周到でしかも手を全く抜かず、信用をするけど信頼はしないで目的のために邁進するところをかっこいいと思うのです。

 

 

 

感想:「物語の黒幕に転生して」2~3巻

やばい、ハマったかも…。

めっちゃ繰り返し読んじゃってる。

vanilla-mocha.hateblo.jp

 

作品情報


原作: 結城涼
漫画: 瀬川はじめ
出版:  KADOKAWA
レーベル: 角川コミックス・エース

リンク




感想

少女を殺害してしまう物語を避けようとして「白の聖女」ことリシア・クラウゼルから逃げまくる主人公。彼自身の魅力を無意識に感じていたのかな。「自分の住む町に来てほしい」お手紙からダダモレする感情は非常に美味でしたー!!はーかわいい!

主人公のお行儀の良い男児っぷり。これ、小学校で同じクラスにいたら絶対モテまくるよ。学業も運動もできて優しくて顔も整ってる…って完璧じゃん!本人はきっとそうは思っていなさそうだけどね…未来回避するのに必死だし。

 

それはそれとしてちゃんと何のことについての話なのかを明確にしないと、大事故ですよお嬢様。

 

 

対立する勢力からの計略にハメられてしまったかもしれない聖女の父。3巻では初めて彼女の父親レザード・クラウゼル氏が出てくるんだけど…

 

おい、めっちゃイケメンだな!!

美青年やん!うわー!うわー!(大歓喜

 

って思ったら!

誘拐犯の魔獣使いさんの姿が全身出たじゃん。

おい、めっちゃイケメンだな!!

美青年やん!うわー!うわー!(大歓喜※2回目)

だめだろ、長髪銀髪エルフとかそんなもん美形に決まってる…。

 

 

あかん、お父さんとエルフで物語かなり持っていかれたww感想どころか内容全部頭から吹っ飛んだよww(だめじゃん)

みんなして、ろりしょたの二人連れを次々襲いおって。


そう思うとさ、主人公の各種魔剣って本当にチートかもしれない。
魔法とか術とかに詳しそうなエルフが、杖を奪われたとき驚いていたから世の中にあまり知られていない能力ってことだもんね。

次巻も読むよー!!

 

感想:「嫁入りのススメ」4~5巻 ネタバレ注意

 

vanilla-mocha.hateblo.jp

 

作品情報


著者: 福嶋ユッカ
出版: アイプロダクション
レーベル: comic donna

リンク




感想

恋愛で周りが見えなくなるお話と、代償行為?でとんでもないことをしでかす事件。

主人公と同じ職場の、大人女子のお話。

カフェーの年上女性に憧れ、真剣に結婚まで考えるいいとこの坊ちゃん。結婚とか婚約の既成事実を作ってしまえばあとはどうとでもなると考えていたようだけど…まあ甘いよね。しかし、嘘で彼女の家や経歴を塗り固めようとしたところ、真実をバラし、それで坊ちゃんの家族からなじられるけど…でもさ、この家族アホだよね。だってもし坊ちゃんを騙そうとしているならその嘘に乗った方が絶対いいのに、あえて自分のことを言うって行動におかしいって思わないのかな。いや、認められないって家族が言うならそりゃ認められないからそこじゃなくって、騙すつもりがないことがわかんないっていうアホさ加減。こんなのと家族にならずに済んで正解だよー。

ヒーローの会社の、経理の人が行方不明になった件。

しあわせ、って何だろうって思ったなぁ。

事件を起こしたおっさんは、巻き込んだ女の子を姉に重ねたっていうのがきっかけだけど、結局女の子には負担になっただけだったし経理の人もその家族も幸せにはならなかった。少なくとも、経理の人の妻にも息子にも、すごい心痛だったわけだし。女の子は…どうすればしあわせになれるだろう。考えてみたんだけどこのまま職場で働くことも苦痛だし、逃げても苦痛。ネガティブな感情から抜け出せないことも大きいだろうしなぁ。てことは、彼女が相思相愛の大恋愛でもすればマイナスな感情が打ち消されてしあわせを見つけることができたりするのかな、なんて思ったりした。




感想:「物語の黒幕に転生して」1巻

これ!!

好き!!

絵もお話の堅実さも、とても丁寧って感じで!!

良い作品と出会った~!

 

作品情報


原作: 結城涼
漫画: 瀬川はじめ
出版:  KADOKAWA
レーベル: 角川コミックス・エース

リンク




感想

まず思ったのは、赤ちゃんとお母さんの描写。

転生もので赤ちゃんから始めるケースいろいろあるけど「目が良く見えない」って発言している作品ってほとんど見たことない。どうやら、新生児は1ヶ月くらいよく目が見えないらしくて。新生児見た事ある人ならわかると思うけど瞳孔開いてるんだよね。それがこの作品では赤ちゃん本人が「よく見えない」って描写してるの。昔赤ちゃん育てたことあるから、なんかもう、そう!そうよね!っていう。授乳シーンもね。あー!クッション使ったわ!みたいな。そういうリアリティでまず心つかまれた。

 

お話自体も、主人公が少しずつ着実に実力をつけていくので、なんていうか、地に足の着いたお話だなって思う。だから格上の強敵と戦う時にも、勝利した理由が運だけではなく、彼が日々努力したことが結果に繋がっているのできちんと報われてくれるのでストレスなく読める。

 

タイトルの通り、主人公はゲームの世界で黒幕だと思しき、可憐な少女を殺害してしまうキャラクターに転生してしまうため、その未来を避けるように、現在の幸せを転生世界の両親と享受することを目的として行動している。他者から見たら物腰やわらかで謙虚で控えめに映る主人公の言動の源は将来起きるであろう事柄を回避するためだとはっきりしている。そのため主人公と読者しか知らない「実力を持っているのに野心がない」ことがまったく嫌味とならないのは素晴らしいなって感じた。

 

しかもね、主人公はイケメンに成長しそうな男の子ですよ。

そりゃ物語の主軸になるようなキャラですからね。約束されたルックスですよ!将来が本当に楽しみです!

感想:「聖女だけど闇落ちしたらひよこになりました」

妹からのおすすめまんが。

「可愛い」って聞いてたけど確かにかわいかった。

 

作品情報


原作: 雪野ゆきの
漫画: 白樫楓
出版:  TOブックス
レーベル: コロナ・コミックス

リンク




感想

闇落ちしてひよこって??という謎は比較的すぐに解消されるのでノンストレスで読めたわけですけれど、なかなかどうして、よくよく読むと闇が深い。

闇落ちさせるために、魔王が聖女に長いこと働きかけていたわけなんだけど、そういういきさつで聖女を勧誘しようと行動を見守ってきた魔王によると、まあまあろくでもない人生だったみたいで。まあね。強力な魔力に、聖魔法闇魔法使えちゃう上、道場破りたーのしー!なバーサーカートリガーハッピー聖女なんて、きちんと力を管理しないとちょっとしたことで焼け野原になっちゃう。多分、力で抑えることは誰にもできないから精神的に縛るしかなかったんだろうな。勇者が聖女を暗殺するに至ったのはなぜだろう。少なくとも魔王は健在なのだから、勇者パーティの役目を完遂したためだとはとても思えない。とはいえ、本人?本鳥?はその件については思い出したくないって気持ちのようだし、真相が明らかになることはあるのかな。

 

さて、そんな実力モリモリのバケモンみたいな聖女、外見がひよこだとかわいいとしか思えないの不思議。

ひよこのヒヨコ(事故のような命名w)が伝えたいと思っていることは魔王様にしか通じていなくて、ずっとぴよぴよ言ってるw何言ってるかわかんないけどとにかく姿と行動がかわいいからみんな微笑ましく見守ってる…という姿を見守るお話ですね。みんな魔王に対しても報告とかの内容容赦なくておもしろかった。今日も魔王城は平和ですっていう感じで。

しかしあの外見と聖魔法使える属性でありながら、聖女本人はしごく戦闘狂なのギャップがあっておもしろかった。