妹からもらったまんが。特典つきの紙書籍だったよー!
いつもありがとうぅ!
作品情報
原作: ベキオ
漫画: 押川いい
出版: 一迅社
レーベル: ZERO-SUM COMICS
感想
強すぎる加護によって殺しても死なない王子はもはや呪われてるレベル。何度も死ぬほど怖い(実際死んだ)体験をしてたら心が壊れちゃうよね。引き返せないとこまで来る前にパイに助けてもらえてよかった。
ありのままを受け入れ、すごいってハムを褒めまくってくれるパイ。宮廷生活で自信を無くしきって乾いていた心が、パイによって潤っていく感じが温かい。
一方、バケモノと言われ育ってきたパイを、その外見を気にせずに交流できた初めての人物がハムで。やっと幸せって心底思えるようになったんだなってところで涙腺崩壊だった。
パイとハムは心から信頼を寄せ、お互いに大切だと思った存在で。多分、パイが目の前で斬られ死にゆく様は自分が死ぬときよりも辛く怖かったんだろうなって。ハムは自分が死にそうになった時には魔力の暴走なんて起きなかったし。
それに何年経っても忘れていないところに地味にじーんときた。
そりゃ、そんなひとが目の前で殺されたら心閉じるよね。復讐のために権力を求めたっていうのがまた痛々しいよ…。
痛々しいと言えば、パイの、前世。諦念でできていたのに恨んだりしていないのが痛々しくて。普通の人間の子と思えない異形っぷり。だから迫害されていいわけではないけど、これが一番いいと考えてたところがつらい。
どうしても直らない訛り、もしかしてハムちゃんの「パイを生き返らせたい」っていう願いの中で、彼女のアイデンティティがその外見ではなく訛りだったってことなのかもしれないって思った。
もしかして気付いたかもしれないハムちゃん。
一人エレオノーラを招いてのお茶会…どんなお話をするのかが楽しみ!