ばにらんぶん

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感想:「そうだ、売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~」12巻

 

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作品情報


原作: 鳥羽徹
漫画: えむだ
出版: スクウェア・エニックス
レーベル: ガンガンコミックスUP!

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感想

平和な時の予想はけっこう外したりするのに、戦略となるとまったく隙がないなウェイン王子。

海戦で負けなしの雄であるレグルを倒す為、彼の弟フェリテに授けた策の周到なこと。

神話をヒントに、レグルですら予想のつかなかった自然現象までも利用して勝ちきるとかマジすごい。

 

とかいってさ、兄弟の一対一になり、虹に気を取られたレグルを貫き、幼少時の頃を思い出して弟の事を思ったりしてるとこなんてもう、泣いちゃったよ。沈みゆく船から脱出させるために最後の力を振り絞って弟をぶん投げてしかも「俺の船に乗るなど百年早い!」だよ。命がけのツンデレ。弟はかつて兄が「嫌いだね 虹も 虹の王冠も」と言ったことでひょっとしたら虹や王冠を美化しないような刷り込みが出来てたのかもしれないし、一方兄は口ではなんといってもレグルにとって虹は特別で…だからこそつかめないものを掴もうとして身を滅ぼしちゃったのだって思うとね。

 

で、帰国したウェイン王子にふりかかる次の災難。

外遊してた間にもおそらくせっせと悪巧みの準備を進めてたロワにまんまとハメられたウェイン。ディメトリオにつくなんて奴は大間抜けとまで言ってたのに…言ってたのに…ww(まあ、毒入りのお茶を一気に煽っちゃってたしな。確かに馬鹿だけど)うまいことロワにより泥船に乗せられたってことみたいだけど。ロワにとってウェインがディメトリオと共に沈む方がいいって判断したのはなんでだろう。ナトラとは婚姻結んでーって感じのほうが簡単便利にウェインを使えそうなのに。ナトラまでもアースワルドに併合しようとしてるのか?帝国的には宗教上も交易上も、提携よりいいのかも…??