ばにらんぶん

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感想:「生贄第二皇女の困惑~人質の姫君、敵国で知の才媛として大歓迎を受ける~」1~2巻

賢い女の子のお話。

 

作品情報


原作: 真波潜
漫画: 水谷悠珠・かえで透
出版:  アース・スターエンターテイメント
レーベル: アーススターコミックス



感想

嫁ぎ先の国の文化っていうか文明レベルが周辺国と著しい差があることとか、敗戦国なのになんか上からだな?などちょっと不思議に思ったりもするところがあったけど、現代日本からの転生者とかそういうの抜きで数々の改革にたどり着くような才媛。
彼女の素晴らしいところは自分の知識を過信も卑下もしないこと。

自分を大切にしてくれた婚家(国家?)を大切にしていきたいという思いで知識と知恵を絞っていく。自分の身分や立場が守られたものであることを自覚し、守られていることに感謝しているところもかっこいい。

 

王太子が主人公と出会った時の衝撃ったらなかっただろうな。まさか裸にひん剥かれるとは思わなかっただろうしwお婿に行けない―!ってなったかも(ならないならないw)ことあるごとに「浮気しないでね」っていうの可愛かったし、「指南役がいたことがある」ってバカ正直に言うのも可愛かったし、初夜緊張でバクバクしてるっぽいところも可愛かった。

 

あれ?ヒロインにかっこいい、ヒーローにかわいいって言ってない?(※大丈夫これで合ってます)

 

なんだかんだ、主人公が結婚前夜に故郷や家族のことを思い出し、血のつながりがある家族に祝われることがないと気づいて、でもあんな家族に祝われても…と折り合いを付けようという葛藤。マリッジブルーってやつですね。女の子の結婚前特有の感情が丁寧に扱われていて、しかもそのブルーの解消までされていたの、すごく良かった。これは夫となるヒーローにはできないことだから、国を出て嫁いで、ヒロインが幸せになれてわたしまで嬉しくなりました。

 

 

 

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