少年王、自分の武器っていうものをよくわかっててむっちゃ有効に行使してくるね。
怖っ!!
前回の感想はこちら。
作品情報
著者: 和泉かねよし
出版: 小学館
レーベル: フラワーコミックス
感想
ますますゾクゾクする展開になってきました。
王妃争いに加わることになったクリスティナが天然を装って斬りこんでくるとかもうカオス。そんなクリスティナもさすがに王が閲兵式もすっとばして親征してるなんて思いもしなかったようで。王、まさかの孫子履修済み。なるほど、練兵も兼ねての行軍…。精鋭として名高いディアラム兵でもへばってるほど。主人公は自分の馬を手足のように動かす…というところまでだけど、王はその軍そのものを自分の手足のように動かして行かなきゃいけないもんね。ただ戦闘をするわけじゃなくて平定が最終目的なわけだから手段を選ばず効率的に事を運ぶっていう彼の人格がよく表れてるなと。
最初に書いたけど、対カザリンにしても対クリスティナにしても、効果的に己すらを駒として使っていくところに少し悲しさを覚えたり。彼にはもう「自分」はなくてただ王なんだろうね。主人公…厄介な人を好きになってしまったな…。
こじれきってるクリスティナとケイ。
具体的にケイがどうクリスティナを捨てたのかはわからないけど、ケイは今でもクリスティナを想ってるって描写がようやく!だよねぇ。気持ちが冷めたようには思わなかったけど…。きっと貴族の勢力図的にくっつくことができない事情があったんだろうな。自分のことよりもアーサーのこと、国のことを優先する人っぽいし。
次巻が来年秋って、1年開いちゃうのかぁ…。
内股の皮がめくれてるっぽい主人公のことも気になるけど、彼女をとりまく状況が続きめっさ気になるのにー!!早く続き読みたいっ!