ばにらんぶん

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感想:「悪役令嬢は王子の本性(溺愛)を知らない」2巻

劣等感がとことん凝縮されてそれでもプレッシャーに立ち向かわなければならないから王太子は歪んだのかもしれないな。

前回1巻の感想はこちら。

vanilla-mocha.hateblo.jp

 

作品情報


原作: 霜月せつ
漫画: 西賀スオミ
出版: KADOKAWA
レーベル: FLOS COMICS


感想

ヒーローである第二王子。だいぶ病み具合のレベルが仕上がってきましたね!
まだゲームスタートのタイミングを迎えていないのに、第二王子の心は主人公である悪役令嬢のものになってる。ゲームのヒロインにいずれは譲ることになる前提で友人枠としてふるまう主人公は、彼女への親密度マックスというか突き破ってるであろう第二王子の想いを軽く見積もりすぎ。いやしかし、現代日本人からするとやはりそこは「ゲームの強制力」が働いて、物語通りになるって見方になるのも頷ける。どうせ心変わりするんだろ?っていう諦念が、第二王子をまっすぐ見ることを拒否しているみたいでそれは少しさびしいし、きっと主人公もいずれ自分のもとから去ってしまうと思うからこそ彼への感情をほどほどにセーブしているのだろうしね。

しかし2巻でゾクリとしたのはなんといっても王太子

確かに危険。危険生物だった。

ただ「王っぽい振る舞い」にはなみなみならぬ執着もありそうなので、主人公のあの時点でのセルフフォローは最善だったと思う。第二王子、偶然たまたま出くわしただけだってわかってくれるといいんだけど…主人公のことになると何も見えなくなるからなぁ…。王太子がもう少し知恵の回る頭の持ち主なら、第二王子を押さえつけるのではなく上手く御するように動けると思うんだけど…どっちにしても自分に自信なさすぎてそのコンプレックスの裏返しでこんな状態になってるんだから難しいかぁ~。

 

えっと…主人公。

がんばれ。うん。がんばれ☆

 

 

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