ちょっと感性がズレたおっとり美人の女子高校生(とことん貧乏な上独り暮らし)が、アイタタな自称転生者に絡まれ「悪役令嬢」に断じられてしまい困りつつも、カウンセラーじみた神対応で切り抜けるドタバタ…じゃないなトタハタ(←ちょっと優雅)系コメディ。
コミックス2巻が今週発売されました。
作品情報
原作: ベキオ
漫画: otakumi
出版: KADOKAWA
レーベル: 角川コミックス・エース
おすすめポイント
上質を知る人の、上質を知る人による、みんなのためのまんがw
建築も家具も世界にはこういう上質があるんだ~と勉強になります。(ド庶民w)
そして昭和ノスタルジーがところどころで香ってくるのも面白いです。
全体の感想
主人公の少女は、100才を超えて亡くなった祖母に育てられたけれど、その祖母のキャラクターがもう濃い!開始時点で亡くなっているけど、主人公がことあるごとに(困難に当たる度)思い出しているさまが、ヤングケアラーという社会問題を浮き彫りにしています(そうでもない雰囲気で描かれているけど、実際にそういう子どもたちがいることはかなり根深い問題)
また、自分を転生者、この世界は乙女ゲームと言い切る少女に対する姿勢はあたかも上質なカウンセラーのよう。それもこれも、辛い介護の経験がなせることだと思うとただのコメディとして見られなくなっちゃう…まあ物語では全く悲壮感はないですけどね。
また、ネタとして織り込まれてくる昭和感はあの時代を過ごしたものには郷愁にとどまらない感情が芽生えることでしょう。
今後、主人公は「転生者」の発言を否定せずに関わっていくようですが、それによりどんな事件が引き起こされていくのか…今後も楽しみです。
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