ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「追放令嬢の旦那様」※ネタバレ有

乙女ゲーのモブキャラ視点から語っている異色の作品。(もっと異色なのはこれが青年漫画にカテゴライズされてるとこかな)

 




作品情報


原作: 古森きり
漫画: なつせみ
出版: 白泉社
レーベル: ヤングアニマル


おすすめポイント

数々の悪役令嬢ものを読み慣れている読者は

「あ、これ乙女ゲーの悪役令嬢が追放されるイベントかぁ」

「あ、乙女ゲーヒロインが攻略キャラを落としってったんだな」

「あ、もしかしてこの悪役令嬢、突然転生してた系だな」

「それも現代日本で、社会人やってた女性が悪役令嬢に乗っかっちゃったんだな」

「あ、主人公は以前からこの悪役令嬢が気になってたのね」

とわかる仕掛けになっていますが、主人公は物語世界の(恐らく)モブなので、「この子ちょっと不思議なところがあるな…?」程度で留めています。

主人公は無口っぽいキャラクターですが、その分頭の中ではいろいろと考えているのがうかがい知れるのでメタ視点から楽しめる作品です。

 

全体の感想

無口でともすればちょっと「ぼー」っとしてる系の主人公なので、物語は穏やかに進んでいきます。

とても自己評価が低い人物で、追放された悪役令嬢が主人公の価値をわからせようと躍起になっていてほほえましい。
そういう意味ではチート系スキルを持ちという、大変「なろう系」らしい主人公であると言えると思います。

悪役令嬢に密かに想いを寄せていたけど、王太子が婚約破棄をして別の女性と婚約をすると公の場で発表したため主人公はタナボタ的に悪役令嬢と結婚できるようになった。(良かったね)はっきりと結婚式を挙げる間もなく婚約破棄の翌日に国外に出なければならず、悪役令嬢の気持ちではおそらく「結婚している設定」くらいなのだろう。主人公…かわいそう。令嬢はおそらく恋愛に相当鈍いので、主人公の気持ちには全く気付かないぞ!

 

 

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