新刊4巻が出まして。
感想書いてなかったとは…。
1巻から切なくて悲しくて胸を鷲掴みにされた作品です。
作品情報
原作: 守野伊音
漫画: 柑奈まち
出版: KADOKAWA
レーベル: B's-LOG COMICS
感想
前世の記憶を持ったまま生まれてきて、養護院で育った主人公。
彼女の前世は、圧政を敷く領主の娘だった。
蝶よ花よと育てられたが、クーデターで家族は処刑。悪政への参画がなかった主人公前世だったが、後顧の憂いとなるのを恐れあえて自分から処罰を望んだ。
というのも、クーデターの中心人物が屋敷に執事見習いとして来ていたスパイ。しかし、彼は主人公と恋仲だった…と。
この作品のすごいところは、そんな思いに全部蓋をして決めた覚悟とか、贖罪のために自分をガリゴリ削っていく様子。もうほんと悲しい。
主人公はクーデターを起こした本人のメイドとなるけれど、そんな中でやっと自分を大切にすることができるようになり、周りの人々との信頼関係も築いていく。ある事件から周りの人々に「抉るような言葉」を使うことになってしまったけれど、言われた側は何か理由があるはずと主人公に強い信頼を寄せた絆にも涙した。
昔の婚約者については(まだ何かひと波乱起きそうな感じもするのだけれど)彼の件も半分泣きながら読んだ。
登場人物のほとんどが15年という歳月の中、主人公への気持ちを変わることなく持ち続けているところはいやいや待て待てと思ったりもするけれど、それ以上に素敵なつながりを魅せていただいた。
4巻では王女に気をつけろということだったけど途中油断してたw
巻末不穏すぎでドキドキする…。
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