ばにらんぶん

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感想:「ダセェと言われた令嬢の華麗なる変身」1巻

「雑草根性の私の先生としてこれ程頼もしい人はいません」

名作の香り…!

 

作品情報


原作: 三輪伊織
漫画: 甘海老りこ
出版:  リブレ
レーベル: クロフネCOMICS



感想

シンデレラ的な物語がちょっと苦手というか、他力本願的なお話が鼻につくお年頃。
この作品の主人公も周りの助けがないわけじゃないんだけど、でも目的達成のためのガッツが違う。素直さが違う。あざといのではなくて、貪欲に知識技術を吸収しようとして聞き入れ実行するという意味での素直さを持っている。なので周りの人も自然と、主人公に手を差し伸べてくれる…という好循環。「俺だって人からのチャンスで今ここにいる」というヒーロー?の言葉には背筋が伸びた。チャンスをくれるのは人かもしれないけど、チャンスをもらえたのは主人公のそれまでの頑張り。その機会をぜひモノにしてほしい!

 

外見をなんとかすることに気を取られていたけれど、憧れの先輩がそうなる要素を持っているのは内面を磨いているということに主人公が気付いたところも良かった。

主人公がますます内面も磨かれ外見も所作も成長するのだろうなと思うと、今後が楽しみで仕方ない。

 

さて、主人公さん作品後半にきて突然のドキドキイベントに!!

ハプニングだし、あんな距離で男性と近づいたことないだろうからドキドキしちゃうよね。

 

なかなかの朴念仁であるヒーロー。

実によく主人公のことを観察していて彼女の努力を認めています。

一方で、優秀な兄と比べられ若干卑屈になっているためちょっと性格が捻じれてツンデレ男子になってます。別件で家に主人公を連れてきたときの使用人の反応が面白すぎて、拗らせて婚約できずにいる余裕のなさがうかがい知れますw

兄は「彼女が好きなら応援するよ」と言ったつもりだったのに、ヒーローに届いていなかったので、鈍感なのはヒーローなのかもしれない。

 

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