ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「狼領主のお嬢様」5~6巻 ※ネタバレ含

最終巻らしいです。

1~4巻の感想はこちら。

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作品情報


原作: 守野伊音
漫画: 柑奈まち
出版: KADOKAWA
レーベル: B's-LOG COMICS


感想

病み。闇。確信犯。支配欲。洗脳。
何て言えばいいんだ。4巻で王女に気を付けろって言った宝石職人の言葉が「そういうことだったのかー!」って感じ。もっと詳しく言えよな!って思うけど、これ宝石職人の立場になるとこれ以上の事を端的には説明できないから仕方ないと言えば仕方ない。

言語としては通じるんだけど、話が通じない。

これわたしも経験あるんだけどこういう手合い、めちゃくちゃストレスかかる。自分の場合聴力の一部を持っていかれた。主人公はそんなヤバいやつの存在を真っ向から受け止めざるを得ない状況になっても城から身を投げることなく、しかも正気であり続けたっていうところだけでもよく戦い抜いた!!ってスタオベだよ。

 

王城に残るといって強引な手段に出て主人公と一緒にいることを決断した使用人仲間の二人が主人公を理解してその上での行動で、王女とはまるきり逆。絶望の中で希望を見出しながら読めたのはこの二人のおかげ。

 

王女は、そうか…壊れてたんだね。

表面上そうは見えにくいから親しくなるまで気付かないけれど、なるほど「乗り越えられなかった」っていうのはこんなにも自分や周囲を不幸にしていくのか。

 

もう一人の転生者・ウィルフレッドが孤独ではなくなり、おせっかいなまでに絡んでくる二人がいつも気にかけてくれるだろうからもう寒くないよね。ううぅ。

 

わたしの推し、生きててくれてよかった。飄々としてるけど有事の行動すごいってポイント高すぎる。しばらく領内に監禁かぁwこれまで散々ふらふらしてたし仕方ないw

 

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