ばにらんぶん

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感想:「転生王子は錬金術師となり興国する」 1~2巻 ※ネタバレ含

為政者として大きくなっていく主人公。

救国よりもさらに難度の高い「興国」を目指す。

 

 

作品情報


原作: 月夜涙
漫画: S.濃すぎ
出版: スクウェア・エニックス
レーベル: ガンガンコミックスUP!


感想

人口1000人程度の王国の第三王子に転生した主人公。
主人公の生まれた国には主だった産業もなく、財政も逼迫、資源もなければ土地も痩せている。こんな国を取ってもいいことないから侵略されないらしい。もともとはそこまでの悲惨な状況だったのではなく、穀倉地帯を奪われたことにより土地も人口も守りきれなかったことも原因だそう。王女は支援物資のために、評判の悪い国へと嫁がざるを得なかったという。

人口少ないけど土地は広大みたいで少なくとも王都から24km先すら「その遺産がこの国に?」と言ってる。スッカスカな人口密度だな…。

そんなとき、錬金術(ただし禁忌)のことを知り、学ぶ機会に恵まれる。(錬金術の基本体系は魔術の石を仲立ちにするプログラミングに似ているものと定義)


興国は1人の力では為せないから、いろんな人の助けを借りる。言うのは簡単だけど、実行するのは厳しいと思う。兄2人もそれぞれの分野で優秀で、ともに独自の方法論で救国を考えていて、どちらもそれなりに納得できるもの。主人公の技術力を軸に3人が力を合わせて興国を為そうというのは、とても堅実で具体的で、現代日本の社会人だったという見方が活かされてるなって思いました。幼馴染の剣士(かわいい女の子に見せかけてゴリラ)もいるしね。ていうか意識不明の国王…もしかして何かあったの?

どんな手で国を良くしていくのか。見守りたいと思います。

 

 

2巻オマケ4コマで納豆が臭い話、錬金術で吉草酸なんだしエステル化すればリンゴの香りとかになってみんな幸せになるんじゃない?知らんけど。

 

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