ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした」3巻 ※ネタバレ含

これが最終巻なんてって思うけど、でも作者様の仰る通りまとまったENDになったと思います。拍手!

あ、1~2巻の感想はこちら。

vanilla-mocha.hateblo.jp

 

作品情報


著者: 小出よしと
出版: KADOKAWA
レーベル: MFコミックス感想

感想

まずは少女漫画としてルイくんとマリーが結ばれて良かった。ほんと良かった。

 

そしてコラム、めっちゃ勉強になります。恥ずかしながら知らないことばっかりだよ。

 

さて、具体的な感想を。

「国王にとってこれほどの悪夢はない」

 

税制改革や政治改革などを急進的に行った、腹周りのお肉が気になってきたルイくん(子ども3人)の言葉で泣きそうになりました。

未来の世界のことを聞いた後での一言なんだけど、ここまで積み重ねたことの先がそれかって思ったのかもしれない。でも、あるいはあり得たかもしれない悲劇を回避できたこと、マリーと読者はみんな知ってるからね。

 

 

15話 『未来と過去の間で』では21世紀の日本で世界史の授業のシーン。あれはちょっと違う角度から感動しました。「どうすれば処刑されなかったのだろうか」を考えるシーン。

このまんががいわゆる異世界ものと大きく違うのは作中のことばにもある「21世紀の日本と同じように考えてはいけない」なんだと思う。異世界ものは21世紀の日本人の常識が通じるけど、18世紀フランスとは何もかもが違う。

世界史を学ぶことで、その当時の社会的な構造や問題、状況を理解するのはとっても大切で。その中で現代日本の世界史の授業のシーンではみんなが「どうすればよかったのか」をそれぞれが考えてた。考えるには知識が必要になる。それはこのフランス革命に限ったことではなく、人生の決断から本日の献立に至るまで、必要になることなんだよね。

歴史は覚えゲーって思わないで欲しいなぁと思うのでありました。

 

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