ばにらんぶん

読んだまんがの感想を800字以内で書いています。

感想:「ひかえめに言っても、これは愛」2巻 ※ネタバレ含

先週の1巻に続き、今回は2巻の感想です。

1巻の感想はこちら。

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作品情報


著者: 藤もも
出版: 講談社
レーベル: デザート 



感想

主人公は伝わりづらい態度だからか、周りから見ている人には冷たい子っていう印象みたいだね。学習塾のほかの生徒にもそう思われているみたいだし、ヒーローとつるんでる男子らにもそう思われている。

でも、彼女の持ち歩いているカバン(超重い)の中身は自分以外にも使ってるし、そもそもヒーローとの出会いが「見捨てられなかった」っていうのをきっかけにしているわけで、読者には彼女が冷たい人物とは全然思えない。

助けてもらったヒーローも我々読者同様、主人公のことを冷たいだなんて少しも思ってない。ケガをしていた1巻冒頭当時近くにいた人間全てこそが冷たいわけだもんね。だから、2巻になってもヒーローが主人公のことを「あったかい」って彼女の人柄について評するところはちゃんと見てくれてる!って感じで感慨深い。

一方の主人公はというと、終始慣れない感情に振り回されて戸惑ったり居心地の悪さを感じたりなど落ち着かない様子。そりゃそうだ。でも基本的に漢女(おとめ)だからか、ときどき振り切った行動に出るところは真面目が暴走してるといっていいのかな。「嬉しかったこと」をヒーローにしちゃったところなどは読んでて「いったーーーーーー!」って驚かされた。「素直」な反応を返すところは彼女の不器用さが表れてて応援したくなる。

 

ノートを作って対策を授けるところで、帽子を取ってお礼を述べるヒーローの友人の姿は彼女の頑張りが報われたみたいで嬉しかった。

 

ヒーローが、主人公の抱える「寂しさ」を見透かしての行動を取るところは机バンバンしながら読んだね。ヒーロー…ついに主人公がなびいてくれてよかったねー!

 

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