ばにらんぶん

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感想:「そうだ売国しよう~天才王子の赤字国家再生術~」10巻

前巻、不穏なラストで嫌な予感しかしないわけですが、果たして。

前回の感想はこちら。

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作品情報


原作: 鳥羽徹
漫画: えむだ
出版: スクウェア・エニックス
レーベル: ガンガンコミックスUP!




感想

ソルジェストの名君として名高い王・グリュエール。
不凍港を持ち貿易も盛んな土地で、その文化は食を中心に花開いているっていう感じ。王の「欲」によって手厚い振興策が図られていて、その発展に大きく寄与しているっぽい。王族でいいもの食べてるウェイン王子だからこそいいものがわかると思うんだけど思わず夢中になってしまうほどの料理…食べてみたい!

強欲の名君は「富める者」として王宮内の移動すら自分で行わない。ソルジェストに奴隷制度があるかはわからないけど、仮に奴隷がないのだとしたらその移動のための人手も雇用になるわけで。王に倣って諸侯がこれやってるとしたら失業率低いわ。なるほど、経済まわるし文化発展の余裕も出るだろうね。常に窮状にあるナトラとは見えてる世界が違うのかもしれない。

 

さて、ソルジェストとデルーニオが組んだことにより、窮地に立たされることになったマーデンとナトラ。戦闘の裏側で和睦交渉のトップ会談に突然現れたトルチェイラ。「そなたがまんまと罠に掛かった大間抜けか」って。やべぇ。名君の娘にして王の才覚って感じ。すごい。それに対しウェイン王子…転ばされてもただでは起きない。会談のタイミング、その場に居ない戦闘の状況を予測してるの神がかってる!

「ご無礼を働いても?」ってハガル将軍がグリュエールを戦闘不能に持って行くの熱かった!(アニメではここ、ニニムだったよね)

 

11巻から新章みたいなので、次巻前半でソルジェスト編は片付くのかな。アニメ最終回で無音だった「ウェインの中の獣」が何か気になる~。

 

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